これが・・赤ちゃん……

少しだけ…泣きそうになった。




「…産むかおろすかどちらにしても・・また1週間後いらしてください……」


先生は優しくそう言った。



「…はい。」


私は写真を手に取り、診察室をあとにした。





ガラ…


診察室から出ると、祐輔が私に駆け寄って来る。



「どうだった!?」

「………できてた・・赤ちゃん……」


なぜか祐輔の方をちゃんと見れない。


“産むな”って言われたらどうしよう……

やっと仕事だって軌道に乗ってきたから・・私が妊娠しちゃったら、多少なりとも仕事に影響でるよね…


でも私・・産みた…


「ヨッシャ――!!!」


―――!

いきなり叫び出す祐輔。



「ゆ…祐輔っ!?」

「やったなっ♪嬉しいっっ!俺ら親になるんだぞ!!」

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