俺の指名は予約制にしているが、今日だけは予約をなしにした。

これは希の提案…


そしたらお客さんは殺到。
昔からの常連さんはみんな心配していて、思ったよりも評判は落ちていないようだった…

俺は心の底から安心して、そっと胸をなで下ろした。








「…お疲れさま!」


接客を終え事務所に戻ると、希がパソコンに向かい仕事をしていた。



「お疲れ。今日は客がすごかったな…さすがに疲れたよ‥」


タバコに火をつける俺。




「でも…店オープンできて良かった。半分あきらめてたし・・お前のおかげだな、ありがとう…」


俺は希の頭を撫でた。
希は安心したように、ニコッと微笑む。




「んで、お前なにやってんの?今日…なんか仕事頼んでたっけ??」

「うん!ちょっと企画書書いてたの!祐輔に見てもらおうと思って……」

「企画書…?」

.