祐‥輔・・・・



「……ごめん」


祐輔は私の乱れた服を直し、事務所から出て行った。

私はしばらくソファーから起き上がれず、そのままただ呆然と寝転がる……



考えてみれば・・今1番辛いのは祐輔だ…

このお店は祐輔が築いてきた店‥
祐輔の生きてきた結晶なんだから・・・


祐輔の立場になって考えてみれば…胸がズキズキ痛いよ。

祐輔・・・



私になにかできないかな…?

なにか・・




ガチャ

―――!

すると、華ちゃんが事務所に入って来た。


「…華ちゃん・・」

「お腹すいたでしょ?おにぎり作ったから食べなさい…」


華ちゃんは、おにぎりが2つ乗っているお皿を私に差し出した。



「ありがとう…」


華ちゃんから、おにぎりが乗ったお皿を受け取る。



「心が痛い時…お腹を一杯にすると、少しは心の痛みがひくものよ・・」


華ちゃんは、そう言ってニコッと笑う。

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