「ああ…ちょっと二人とも、フロアーに来て欲しい・・」


再びドキッと胸が震える。

私は華ちゃんと店のフロアーに向かった。




フロアーに行くと…見覚えのあるホストから、知らないホスト達で溢れかえっていた。


ど‥どうしたの?





「今日で辞めさせてもらいます!」

「店はつぶれるんすか?」

「辞めるんで、今日までの給料払えよっ」


フロアーから聞こえる声は、こんな言葉ばかり…



「新宿だけじゃなくて、池袋と六本木のうちの店のチェーンから、ホテルたちが殺到しちまってるんだ…」


修二くんが、困ったように言う。




「そんな……」


フロアーでは、オーナー達が必死でホスト達を説得している様子。



…祐輔に何かあったら電話しなきゃだけど・・

こんな現状言えないよ……

本当どうしたらいいの・・

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