「…悪りぃんだけど、これから店に行ってくれるか?みんなの様子見てきてほしい‥」

「いいよ、全然!…祐輔は?」


「俺は残る。修二の話だと、店の前にマスコミとかすげぇらしいから…」

「・・そう、わかった!じゃあ、したくしてすぐ行くね!!」



希はダッシュでしたくを始める。

俺はその間に、フロントの人にタバコを買って来るように頼み、タバコを受け取って心を落ち着かせた…。





…………
………


「気をつけてな。」


希のしたくが終わり、ホテルの部屋の前で希を見送る。



「うん!とりあえず、何かあったら連絡するから…祐輔もしてね!」

「わかった…」


希は少しだけ俺に笑顔を向けたあと、小走りでエレベーターがある方へ走って行った。




…大丈夫だよな?

店・・つぶれたりしねぇよな……


押しつぶされそうな不安…

こんな気持ちは初めてだ。


俺はしばらく部屋の廊下の壁にもたれかかっていた…。

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