俺は希の手を握りしめた。




『今さっき華ちゃんから連絡あってさ…とりあえず店に行くって言ってた』

「…そっか。俺も今から行くよ・・」

『……いや、来ない方がいい・・』

「え‥?」

『テレビ観てみろよ…』


俺は修二と電話で話しながら、チラッとテレビを観た。

テレビには生放送で新宿の店が映り、店の前からレポーターが中継までしてやがる…。





『…今お前が店なんかに来たら・・レポーターやらカメラやらに囲まれるぞ?とりあえず今はおとなしくしてた方がいいよ…』

「……そう‥だな…。じゃあ、希を店に行かせるよ。ホスト達の様子を見に行ってもらう‥」

『わかった!俺も今から新宿の店に行くよ!!また連絡する…』

「ああ…」


俺は耳から携帯を離し、携帯を静かに閉じた。





「電話、修二くん?…なんだって?」


希が俺の横から、心配そうに聞いて来た。

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