時間が経つのがすごく遅く感じて、携帯の時計を何度も見直していたら……二時間も経っていた。




ガチャ…


―――!

事務所のドアが開く。



「祐ちゃん!?」


事務所に入ってくる祐輔に、駆け寄る華ちゃん。



「どうだった?」

「…ああ、とりあえず色々警察に聞かれたけど・・詳しくは、後日またつーことで今日は帰してくれた‥」

「そう……修ちゃんは?」

「帰った。また明日来るってよ…」


祐輔は少し疲れた表情で、タバコに火をつけた。



「じゃあ、私も帰るわね♪また明日〜」

「ああ、お疲れ様。華ちゃん、色々ありがとね」

「祐ちゃんのためなら、こんなのへっちゃらよ〜♪」


笑いながら事務所から出て行く華ちゃん。
途中、華ちゃんと目が合い‥パチッとウィンクされた。





事務所には、私と祐輔の二人きりになる・・・


謝るなら今だよね‥‥

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