「そうよね。私は前から、レオがちょっとおかしいってこと…祐ちゃんから聞かされてたから・・今はレオが警察に捕まってくれて、ホッとしてるわ…」

「――!華ちゃん……前から知ってたんだ・・」

「うん…ゴメンね、内緒にしてて。祐ちゃんに口止めされてたの・・」


………祐輔に?



「それって・・・?」

「…祐ちゃんはね、誰よりも早くレオの異変に気づいていたみたい…レオの狙いは自分だってことも。修ちゃんと協力して、レオのこと調べ上げて…警察に動いてもらったのよ‥」


「‥そう・・・」


祐輔、さっきそんなこと言ってたっけ・・・

すごいな。私なんて、そんなの全然気づかなかったよ…




「レオの狙いが自分だとわかったからには、レオがノン子のことも狙ってると踏んだ祐ちゃんは…ノン子と距離を置いて、わざとレオがノン子に接近するように仕掛けたのよ。その方が、しっぽを出すのが早いと確信したの…」


―――!

じゃあ……私と距離を置いたのは、レオくんのこともあったってこと‥?

ただの喧嘩だけじゃなかったんだ……


私は祐輔と離れていた日々を、走馬灯のように思い出していた。

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