そ、そんなっ……ビドイ・・・



ホストはいくらお客さんが自分を指名したとしても、いくら高いお酒を頼んでくれたとしても…お客さんがお金を払えない場合、ホストがそのお金を肩代わりしなきゃならない…。

レオくんは、そこに目をつけてお客さんにわざと自分に借金つくらせて体売らせてたってこと・・?




「この女は…お前に借金ができた客の女性に、出会い系で知り合った男性を紹介する役。女性はその男性達に体を売り、それで稼いだ金は自動的にお前かこの女に入る仕組みだ…。」

「・・・・」


警察は女性が写っている写真を、レオくんに見せながら言う。



「被害者の女性の話だと、体を売っても売っても全然借金は終わらず…体力も精神的にもやられた人もいるんだ……」


警察の声だけが、ゴミ捨て場に響いている。





…心が痛い。

これは現実に起こっている事実なんだよね?

こんなこと…本当にあるんだ・・・



「レオ。俺はずいぶん前から、お前の違和感に気づいてたよ…」


すると、祐輔が静かに口を開いた…。

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