「レオ。悪りぃけど、俺の犬っコロ連れてくなよな…」


祐輔がレオくんを見下ろしていた。

後ろには、修二くんと華ちゃん、あと数人の幹部ホストがいる。




「ノン子大丈夫!?」


華ちゃんが私に駆け寄る。



「う、うん大丈夫…。ところでこれはなんなの……?」


小声で華ちゃんに聞く私。
レオくんは警察に両腕をガッチリガードされ、身動きが取れない状態になっている。




「…これからわかるわ。ちゃんと聞いてましょう・・」

「・・・うん」


私は静かに頷いた。







「…神崎麗央。お前に逮捕状が出てる・・・」


警察が逮捕状の紙を、レオくんに見せつけた。



――逮捕状!?

どうして!!!?




「…レオ。お前がこの店に来たあの日から、お前の計画は進んでたんだろ?」

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