突然立ち上がるレオくん。




「あら…もお?」


華ちゃんは、紅茶を飲む手を止めて言った。



「うんっ!仕事終わりでそのまま来たから、もう眠いや…。帰って寝るよ」

「そう…。私はもう少しノン子のところにいようかしら♪」


私に笑顔を見せる華ちゃん。
私も華ちゃんに笑顔を返す。




「じゃあ、ボクは帰るよ♪またね〜希ちゃん、華ちゃん!」


無邪気に手を振るレオくん。



「あ‥玄関のカギ開けっ放しでいいから・・」

「……うん。わかった〜」


本当は玄関まで見送るところ。でも、私はそんなことしなかった…。

玄関でレオくんと二人きりになるのが怖かった。






パタン…。


玄関の閉まる音が聞こえる。
レオくんは帰ったみたい…。

.