私は用もないのに、自分の携帯を開いてみる…。




「…ここが代表と希ちゃんの愛の巣かァ〜」

「―――!」


ポツリとつぶやくレオくん。

私は背筋が凍りつき、携帯を持つ手が震えだした。




「あ。でも、今代表と希ちゃんは別居中だから…愛の巣もくそもないか♪」

「・・・・」


ケラケラ笑うレオくん。

なに……?あんたにそんなこと言われる筋合いないんだけど…




「ねぇ…希ちゃん。もうあんな代表みたいな男なんてやめてさ‥俺の女になれば?」

「……は?」


レオくんは私を真っ直ぐ見つめた。

なに言ってんの?本当意味わかんない……




「彼女と同棲してる家を、こんな長期間あけるなんて…希ちゃんのこと考えてないんじゃない?ボクだったらケンカしてでも、好きなら一緒にいるけどな…」

「・・・・・」

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