そしてキッチンへ行き、二人にお茶をいれ、華ちゃんが買って来てくれたケーキをお皿にうつした。



カチャ…

お客さん用のティーカップを、華ちゃんとレオくんに出す。


「ここのケーキ屋おいしいみたいよ?レオちゃんから聞いたの♪」


華ちゃんがニコニコしながら言った。



華ちゃんが買って来てくれたケーキはロールケーキ。

…さっきレオくんがメールで言ってた店で買ったのかな?





「そ…そうなんだ。おいしそ〜」


大好きなケーキなのに、笑顔が引きつる。



「しっかし、広いマンションだね♪当たり前だけど…ボクが住んでるアパートと全然違うや〜」


レオくんが部屋中を見渡す。



「そりゃそうよ!祐ちゃんは新宿でNo.1ホストよ?これくらいのマンション住んでたっておかしくないわよ」


紅茶を飲みながら言う華ちゃん。

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