ビクビクしながら受話器を取る。



「――――!!!」


インターフォンの画面に映っていたのは…



『ノン子〜♪久しぶり〜』

「…は‥華ちゃん!?」


店のキッチン担当。オネエマンの華ちゃんだった…。




「い、今開けるねっ」


私はすぐにインターフォンのボタンを解除し、華ちゃんを家に入れた。

インターフォンの画面から、華ちゃんがマンションの下のセキュリティーを通るのが映っている。



な…なんだ華ちゃんか・・私てっきり・・・


頭に浮かぶのは、レオくん…。





“ピンポ――ン……”


「あ‥ハイハイ〜」


私は玄関まで走り、カギを開けた。

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