希は最近やっと俺に心を開いてくれている。

元カレと別れたばっかの希は、いつも俺や周りに気を使っていて…見てんのが痛々しかった。


俺は希の心を開くと共に、希に仕事を与え、オシャレをさせ、遊びにも行かせた。

周りから見たら甘やかしてる風にも見えるが、当時の俺にはそうしてやるのが精一杯だった。


だけど…最近なんでも俺がやってあげすぎてて、希自身‥俺に甘えてるところがある気がする。

“俺がいつか自分の悩みを解いてくれる日が来る”

そんなことを希は、心のどこかで思っている気がする…



俺は風呂場の天井に上がる湯気を、ぼんやりと眺めながらそう思った。






……希が言って来るまで待つか。

もしかしたら俺の勘違いかもしれないし、希も本当に悩みがあるなら俺に言ってくるだろう…

ぶっちゃけ最近疲れてるし(汗)
今回は希に任せよう・・・



そう決めた俺はスッと立ち上がり、体を洗うことにした。

風呂からあがると、あったかい飯が用意されていて、希とだらだら話をしながら飯を食った。

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