「……さっき、菜々枝がいきなり現れた時‥お前が俺の背中を押してくれただろ?お前を置いていっちまったことは‥男として最低だけど、お前のおかげでやっと吹っ切れたよ。やっと菜々枝を過去系にできた。ありがとう」

「…ふ‥‥ぅぅ」



目からは涙が溢れる。






これは夢だよ……


だって‥

こんなに嬉しいことって人生で初めてだから……



大好きな人に‥

抱かれてキスされて好きって言われて…


こんなに幸せなことってないよ…






「グスッ……」

「ハハ、泣き虫♪」


笑いながら私を抱きしめる修二。



細いけど引き締まった体に、すっぽり埋もれる私。

すごい落ち着く……





私は半泣き状態で、そのまま眠ってしまった。

幸せに包まれながら・・

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