「あ・・!」


修二は黙って私の手を掴み、事務所から飛び出した。




事務所の廊下には、祐輔くんと希の姿があった。


でも希たちに声をかける隙もない…

修二はスタスタ私を引っ張っていく。







……なにが起こってるの?

どうして修二がここにいるの?



頭の中は?だらけ。

だけど‥










「……ヒック‥‥」


修二が来てくれたことは嬉しかった・・・




私ちょっとは期待してもいいのかな?

目からはまた涙がこぼれる。




今度は悔し涙でも、悲しい涙でもなく‥

確実にうれし涙だ・・・

.