菜々枝は俺に気づき、急いで電車から降りる。





ピシャン

ガタンガタンガタン………


電車の扉は閉まり、ゆっくりと走り出した。









「…修二・・」


菜々枝は少しびっくりした様子。




「とりあえず座るか?」

「……うん」


俺はホームのベンチを指差して、菜々枝とベンチに座った。














カチ


「‥フ―――……」



ベンチに腰掛け、とりあえずタバコに火をつける。





「まだそれ吸ってたんだ…」

「あ?」

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