「なん‥の用だよ…」


修二は震えた声で言った。

戸惑ってるみたい…







「‥もう一度、話したくて・・何度も迷ったんだけど…きちゃった・・」


菜々枝さんも声が震えている。




「勝手だってわかってる。それに…今、取り込み中だってことも・・・」


チラッと私を見る菜々枝さん。

私は思わず目をそらしてしまった…







「だけど私っ………このままだと一生後悔しそうでっ‥」

「いい加減にしろよっ!」


声をあげる修二。

周りが静かなせいか、余計に修二の声が響く…







「いまさら何なんだよ…そんなに人の気持ちかき回して楽しいか?ハッキリ言って迷惑なんだよ…」


そう言うと、修二は私の手を掴み、スタスタ歩き出した。

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