なにより、子供との愛がより一層深まるんだとわかった。





子供もちょっとした変化に騒ぎ、写真を撮ってビデオを回してとしてしまう。





章菜は仕事、俺は育児というものを何にも知らない奴が口にする資格なんかない。





章菜はいくら仕事が忙しくても毎日電話して1時間は必ず話していた。





それに帰国すれば仕事の話は一切せず、子供達と疲れ果てるまで遊ぶ。





俺はこういうのも悪くないと思う。





それに俺達家族は上手くいってるからこれでいい。





「よしっ。仕事終わったから帰ろうか。」


「ぱぱぁ、おかしかう!」


「1つだけならいいよ。」





ソファーの上で跳び跳ねる鈴に苦笑しながら、書類を片付けデスクを離れる。





俺は鈴を抱き上げ、紗衣は章菜と手を繋ぎ社長室を出た。