十月十日、子供をお腹に宿し出産時は男には計り知れないほどの痛みに耐え、子供を産む。





悪阻の大変さ、出産の痛み、出産後の体調………男の俺は子供が出来た事に喜べるだけで後は役にも立たなかった。





苦しさにも痛みにも耐え、子供を産んでくれた章菜に“ありがとう”の言葉だけじゃ俺には物足りなかった。





今は父親だって子育てに参加出来る時代なんだから思う存分参加しようと思った。





渋る章菜を説得し、仕事に復帰させ俺は育児をする。





子育てがどんなに大変か身を持って知った。





最初はオムツも満足に変えられなかったし、お風呂に入れるのもガーゼを被せてなんて知らなかった。





けど、馴れて来たら嬉しいものでもっと頑張ろうと思えるものだった。