――和也side――

智美の~別に~
なんかそっけなかった。
智美はクールなだけ。
けどあのときは…
なんか怒りと悲しみを
抱えてたような気がした。

あのまま追いかけてたら
きっと智美に
すげーキレられてたよな…

でも心配。

だから俺は

和『あのぉ先生~
は、腹が……』

先生『大丈夫か~?』

和『ちょっと保健室に…』

先生『おぅ行ってこい』

和『(ペコペコ)』


智美を探しにいく。



なぜか真っ先に
屋上が浮かんだ。

ギィ
扉を開けたら
そこには智美がいた。


翔の隣に。


智美は翔といたいから
屋上に?

あんな冷たい態度をとって
翔に会いに?

2人して授業を
サボってまで……


ズキッ!

心が痛んだ。

翔『おぉ!ニノじゃん。』

和『あ。』

翔『どーしたの?』

和『どーしたのって…
なんで智美と?』

翔『いちゃダメなの?』

和『……』

翔『智美ちゃん。
悲しい顔してた。』

和『……っだか』

翔『俺は好きなんだ』

和『…は?なに言ってんだかわか』

翔『好きだっつってんの』

和『…』

智『う うぅん』

和『智』

翔『智美ちゃん。
よく寝てたね♪』

智『うん。あ。和也…』

和『俺…帰るわ…』


そう言って扉を開けた。



智美は追って来なかった。