「ごちそうさま。」


シイは先に食べ終わって食器を片付けに行った。


それからソファーに座ってテレビを見始めた。


ずいぶん図々しい居候だ。


私もボーッとしながらテレビを見た。


それからカレーをちょっと食べる。


シイはテレビを見ながらそんな私をチラチラ見ていた。


「何?」


「あ、いや…なんか…」


「なんか?」


「ちょっと様子がおかしいから…何かあった?」


「何か……」


私はふっとさっきの女の人を思い出した。


でも夢だったような気もして、「何もないよ。」と答えた。


確かに頭がうまく働かない気がするけど、きっと疲れてるんだ。




そう思って、その日はお風呂に入ってすぐにベッドに潜った。


そしたらすぐに寝てしまった。