「なんで、そんなつまんなそうにしてるのか、知りたい」

 知りたいと言ってくれる。あたしの、この目のことを知ったら、どう思うんだろうな。どういう女か知っても、同じこと言ってくれるの?

 この感覚、何度か味わった事がある。

「はい、じゃあまた……」

 そう答える。すると、ミナトさんは携帯を取り出した。

「休みは日曜だけだけど、どっか行きたいね2人で」

 とりあえず、頷く。連絡先を交換して、やんわりとした約束のようなものをして、ミナトさんと別れた。