「あ…」

目の前に、さっきまで私を殴っていたゆみ先輩がいた

「…。」

殴られた恐怖が私を襲う

怖い怖い怖い怖い怖い

-先生、助けて


--ガラ

「おぉ、楢崎どうした?」

「あ!!せんせぇい♪」

私の前だけの時と全然違うゆみ先輩に唖然としている

「楢崎、今授業中だぞ?」

「勉強ダルかったからぁ。」

「あのなぁ…
高校も3年目なんだぞ??
進路を投げ出しちゃいけませーん」

「だってぇ…
将来とか言われてもムリだし」

「仕方ない。
今度また相談乗ってやるから
今日は授業出なさい」

「だって、その子だって授業出てないよ?」

先輩は私を指差す

顔をこちらに向けたときの鋭い目

私は俯いてしまう