「加藤??」

先生は不思議そうな顔をして私を見る。

「ゴメン、先生。動けない」

ちょっと俯きながら言った私の頭の上に手を乗せて

「気にすんな。
今、お前の荷物持ってきてやるから」

先生は「な?」と付けたし保健室を出て行った。

残された私はベットの上で、

さっきまでいた先生の匂いと

手に乗っけられた先生の温かいぬくもりを感じ

幸せな気分に浸っていた。