「…ん。」

私が目を覚ますと見慣れない真っ白な天井。

で、私が寝てる場所はベット?

ってことは保健室かな。

「…加藤、1回病院連れて行った方がいいですよね?」

「そうですね。結構ハデにやれらちゃってるので、見てもらった方がいいと思います。」

染谷先生と保健室の先生の声がハッキリ聞える。

私、染谷先生に見つけてもらってから記憶ないんだよね

ふと足音が近づいてきた気配。

何事もなかったように私は狸寝入りをした

「おっと…。まだ眠ってたか。」

先生は私の髪を撫でてくれた

顔、赤くならないかな??

体温上昇してきてるよ~!!

髪を片方で撫でながら、先生はもう片方の手で頬を撫でてきた

「あ~…少し赤いし腫れてる…。」

なんか私ちょっと得した気分♪

ケガしたというのに、テンションが上がってる私って相当先生のことが好きなんだな。って実感した。

「加藤~。1回起きろ~」

先生は耳元で私に言う。

そっと瞳を開けた私。

さっきはカーテンで覆われていて個室状態だったのに、先生がカーテンを開けてしまったから光が瞳に痛い…。

「おはよ。ケガ痛くないか?」

「痛いよ、そりゃ。」

「だよな~。口の中も切れてたし。」

「うん」

本当に痛くて、素っ気無い返事しか出来ない。

「お前さ、誰にやられた?」

「…女の人。」

「片桐が心配してたんだぞ?」

「うん。」

「とりあえず、これから病院行くから。」

「あ、わかった。」

「意味わかってる?」

「私に今から病院行って来いってことでしょ?」

「俺が連れてくの」

「っは?」

「だって、その足じゃムリそうだし。
痛そうなケガをしてる生徒を1人で行って来いなんて俺が言うわけないだろ」

ほら。と先生は手を差し伸べてくれた。

でも、体は思うように動かない