みかといつものように平和に昼休みを過ごしていたとき。


--ガラ

「ねぇ、加藤っている??」

もの凄く化粧の濃い女の人が人を尋ねてきた。

多分、

…いや、絶対に私のことだと思う。

「あ、あんたが加藤?」

「はい…。加藤です」

「ちょっといい?」

顔は笑ってるけど、瞳が笑ってない。

先生のことかな?

人気のない場所へ連れてこられた私、

そこにはガラの悪そうな女の人が何人かいた。

「へー、ゆみが言ってた女ってそいつ?」

『ゆみ』って人は私の顔を見ながら無言のまま頷いた。

「思っていたより可愛いね」

ガラの悪そうな女の人の中で1番端っこにいた人がポツリと呟いた。

「あんたさ、染谷が好きなの?」

『ゆみ』という女の人が明らかに睨みながら私に尋ねる。

「はい…好きです。」

「私も好きなんだよね」

「…。」

「あんたさ、いっつも染谷の近くにいてウザッたいんだけど」

「…。」

「だからさ、消えてくんない?」

「…はい??」

消えて?

どういうこと?