「今日の数学は覚悟しとけよ~??」

「っえ?」

「人のこと笑ったバツとしてたくさん当てるから!!」

「いやいやいやいやいや。ムリです。ダメです。止めてください。」

「どんだけ嫌なんだよ」

先生は私の顔をみて少し笑った。

「あ、先生笑った…!!」

「気のせい気のせい」

「これでチャラですよ」

「えぇー…」

「えぇーって、そんな顔しないで下さいよ~」

「加藤の困った顔好きなのにぃ」

「はいはい。」

「あ、赤くなった??」

「何言ってるんですか!!

あ、みかぁー!!!!」

「おはよー」

「じゃ、先生。またねー」

「おー。」

私は走って友達のみかの元へと向かう。

片桐 みか

私と同じクラスの子。

親友でとっても仲良しだし、私の好きな人を知っている唯一の人。

「今日も仲良く話してたね♪」

「まぁーね?」

「いい感じじゃぁん」

「いやいや、これでも必死なのよ」

「あー…先輩とか??」

「そうそう。」


先生の周りは女子で溢れてしまう時がある。

だって、モテモテだもん…。

だから一緒にいると先輩から睨まれたりするし、

ひどい時には呼び出しまでされる。