「加藤さ~ん、加藤ふみかさ~ん」

「先生、ここで待ってる??」

「いいよ、行く行く」

診察室に入るとさっきと同じ先生が私を待っていた

「加藤さんね、え~っと…」

なにやらカルテを見ている

「複雑骨折が2箇所ありますね」

「2箇所も?」

「明日になるとケガが痛むかもしれませんので痛み止めを出しておきますね」

「はい」

「それと、足・腕は安静が必要ですので体育などはしばらくやらないで下さい」

「はい」

「あ、骨折してる場所言いましたっけ?」

「いいえ、聞いてません」

「それは失礼しました。
左手首と右足の小指です」

「え…あ、はい」

「では、今日はもう帰っても平気です。
ただ、しばらくは通院してくださいね」

「はい」

「では、お大事にどうぞ」