診察室の中に入ると、そこには優しそうな女の先生が座っていた。

女の先生の前にあるイスに座る

…どこに目をやればいいのかわからない

チラっと女の先生を見ると目が合いニッコリ微笑んでくれた

「結構ハデにやられていますね~…」

ちょっとゴメンね、といい腕をめくり上げた

自分でも気づかなかったけど、かなり赤く腫れていた

「これ…治るまでに時間かかっちゃいますね」

先生は私のケガの具合から少し苦そうな顔をして言った

「ケガの跡って残りませんかね??」

先生が私の肩に手を乗せて尋ねる

「跡にはならないと思います。
表面的なケガだけなので…
でも、本人気づいていないようですけど
何箇所か骨折しちゃってますね」

「えっ??骨折ですか?」

「一応検査してみましょう、
それからこれからの治療を考えましょう」