「どうして??」

「俺を誰だと思ってんだよ、
先生だぞ?生徒を見るのが仕事なの」

「あっ…
そ、そうだよね!!」

「じゃ、行くか」

先生は私の鞄を持つ

「お前、ちょっと立ってて」

「え、うん」

さっきまで気づかなかったけど、保健室の横に先生の車があった

先生は車に私の鞄を置き再び戻ってきた

「保健室の先生の車は??」

「ん??
あぁ、退かしてもらった」

「へぇ~。」

「ってなわけで、加藤」

「はい?」

「俺の首に手回して」

………。

「っっえ????」

「変な意味じゃねーから」

先生は口角を上げて笑う

「それは!!
知ってるけど…。」

先生の首に手回すとか、

そんな密着したら余計好きになっちゃうじゃん…。

「早く~
時間ねーし」

「わかったよ。

い、いくよ?」

ちょっと遠慮がちに私は手を回した

「もっと深く回せって」

そう言い先生は、私を抱き締めた

「…ちょ、」

「よし、深く回したな?
動くなよ?」

「うん。」