「恋人じやぁ…」


―どうなんだろ…ただダンテはキスをしたかっただけ?


晴れていた気持ちがまた曇る


「エノール国の姫君は美しいと評判ですが、ユイ樣には敵いませんわ!!」


ビビがユイの顔に化粧をしてるときふと、呟いた


「姫君がくるの?」


「ぇえ…そうらしいですわ」


―姫君か…ダンテは王様みたいだし…まさかね…



「何しに来るの?」


ユイは聞きたくはなかったが確かめたかった


「さぁ…わかりませんわ」


「ただの立ち寄りですわよ」



ビビとルールーは笑顔で答えてくれた


鏡の前のユイは誰が見てもため息がでるほど美しく、神秘的だった