それから数分後


「ビビとルールーにユイの仕度を頼みたい」


ビビとルールーは部屋に戻ってきていた


「なにか特別な席でもあるんですか?」


「ぁあ…エノール国から客がくる」



ユイはソファーに座り聞いていた


「パーティーを開く。客人の歓迎でな」


「まぁ!わかりました。ユイ樣のお迎えは陛下がきますの?」


「いや…迎えはこれないんだ」



その瞬間ユイの顔はシュンとした


―迎えに来てくれないんだ…


「ユイ?」


「なぁに?」


ユイはわざとダンテの顔を見なかった


その瞬間ユイが拗ねてるとダンテは気づいた


「拗ねてるな…」


「うん…」



ダンテはクスッと笑ってユイの頭を撫でた