―これが私…


水面を触り波を立たせ自分の姿を歪ませた


「こんなの…私じゃない…」


「まったく…」


「まだ幼い感じがして…女神みたいじゃない」


ダンテはユイを見て思った

―大人の女性になると…ユイはどうなるのか…



「陛下は恋をしたことがありますか?」


「恋を?」


急な展開にダンテは驚いたが素直に答えた


「ほんとの…恋はないな…嘘ならあるかもしれない」


「嘘?」


ダンテは女性には困ってはいないほどモテる

だから浮きよ遊びもしていたときもあった


「嘘の恋ほど悲しいものはない」


ダンテは立ち上がりユイを見下ろした