ダンテとユイは近くにある噴水の前に腰をかけた


空高く吹き上げる噴水はみごとだった


「女神はもっと大人の女性ですよ…私は人違いです…」



口を開いたのはユイからだった


「なぜそう思う?」


ダンテはユイの隣に座り顔を覗き込んでいた


「想像上の女神は…こう…セクシーで気品があって…美人だし…」


「ユイは自分の顔を見たことはないのか?」



ハァとため息をついてダンテはユイを噴水の水面を覗き込むように言った


「見えるか?」


「はい…」


「誰がどうみても美人に見えるだろ?」


水面に写るユイの顔
ユイはじっと見ていた