「すごい…」


「ホッホッ…魔法ですぞ。さぁ…お話ししましょうかのう…古き伝説を」


分厚い本を開きガロは近くに置いてあった眼鏡をかけた


「お前さんが言ったスクルドとは女神の名前じゃよ。」


「女神!?」


女神と聞いて変な感じがした


「ユグドラシルとは知ってるかの?世界樹じゃが…」


ユイにはまったく理解できなかった

―聞いたこともない…ただ記憶がまだ完全に戻らないから解らないだけ?


ガロは眼鏡越しからユイをマヂマヂとみて観察していた


「ユイ…そなたは外からきたのかえ?」