ダンテの朱色の瞳は何かを見ているかのように遠くを見つめていた


執務室からは綺麗な空が見える


だか…ダンテには曇っていた


「陛下…気持ちは解らないでもありません…現実を受け入れなければ…」


「ぁあ…そうだな…全てはガロ(長老)に聞けば解るだろう…」



キィ…


「お待たせいたしました。ユイ樣が支度を終えました」


「ぁあ…」


振り向いた瞬間
ロキとダンテは息を飲んだ


「綺麗でしょう…陛下もお気に召すかと」


ビビとルールーは満足げにダンテにユイを差し出した


「なんて…今まで見たことがない美しさだ…」


目を完全にユイに奪われた