《私はスクルド…》



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「ん…んっ…」


「聞こえるか?」


体はもう冷たくはなかった


「陛下…」

「やっと目を開けたか…」


唯は体をユックリ起こした

「ここは…」


「客間だ…気を失ったからな…大丈夫か?」


朱色の瞳が私を覗き込んだ



「頭が…気持ち悪い感じがします…」


「記憶捜索はそれがネックなんだ…暫くはそんな感じだろう…」



ダンテは近くに座り込みひとりの女性に何か言っていた


「飲み物を頼んだ。少し頭がスッキリするだろう」