その時目蓋が閉じた


―――ポン…

―――ポン…

《暗い…》


――ポン…


「深き底に眠りし記憶よ…」


《ロキ…?》

声だけが唯には響いていた


《この感覚は…前にも…》


―――ポン…

―――ポン…


「汝の名を教えよ…」


《私の名前…》


辺りは暗いのに、不安感は全くない

むしろ包まれていて心地がよい


――唯…

《唯…?そうだ私は…》



――スクルド…


《誰かが私を…違う名前で…》



――私の可愛娘…スクルド…