「婚約者…いたんだね、ダンテに…

当たり前か、国王様に居ないわけはないか…」


涙を手で拭い、少し笑みを見せるユイ


「ですが、陛下はたしか…」

「えぇ、お断りなされたはず…」


ビビとルールーは確認しあうかのように、視線をまじえる

「断る?まさかっ、あんな可愛らしく、美人を?

私なんかが出るまくじゃないよ…」


更に落ち込むユイ


―私なんか足元にも及ばないよ…