回りの者はお似合いの2人に見とれていた

「お美しいですな…マリア様」


「有り難うございますわ」


誰がどう見てもかなりの美貌

「ダンテ様もよい方を見つけになられて…」


「羨まし限りで」


周りの貴族たちがあちこちでマリアを誉めていた


ダンテだけが目の前のマリアには目を向けなかった

―ユイは‥まだいないのか…


マリアはそんなダンテに気がついていた


「ダンテ様?」


「ん?ぁあ…すまない、少し供を外れます…たのしんでいきなさい」


スルリと腕を外すと出口に向かうダンテ


―いやっ!
行かせないわ!!