笑顔のユイはロキの腕に手を回して長い廊下を歩き始めた

――失敗したな…まさかユイ様が通りかかるとは…チャンスは今日しかないのに


歓迎会の機会をのがしたらもう寝室には潜り込めない

ロキは悩んでいた

――神がそうさせているのか…私に…



手に持っているロッドを握りしめた


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そのころ会場にいるダンテとマリア

2人を見つめるカナ
手には小さな小瓶


カナは心臓に剣が突き刺さるような痛みにおちいりそうだった


――マリア様…


カナはマリアをジッと見ていた

「マリア様。お初に御目にかかります…」


次々にダンテのそばにいるマリアに挨拶をしにやってくる大臣や貴族


マリアも優雅に振る舞う