「……!!」


マリアは目を丸くする
大臣や付き人の者までが驚いていた


「マリア姫は恋をしたことがあるか?」


「こ…恋をですか?」


マリアはまさに恋の相手がダンテだ



「はい…大変そのかたをお慕いしていますわ…」


「なら気持ちがわかるか…私も最近その気持ちができた」



「それは…」


マリアは苦しくなった
好きな相手には好きな女性がいる

しかもマリアじゃない



「とても大切にしたいんだ…だからマリア姫の想いには答えられない」


「ダンテ樣…私は…」



マリアはドレスの裾を力を込めて握り涙を我慢している


「すまない…許してくれ」



「ダンテ樣!納得がいきません!!」


マリアは声を張り上げてダンテを止める


「マリア姫の歓迎会を夜する。楽しんでいくといい…」