ダンテは真っ直ぐにマリアの前に座り一緒に紅茶を飲む


「マリア姫今日はどのような用件でいらしたので?」


ダンテは知りながらもマリアにきく


「ダンテ樣…マリアと呼んでくださいませ…私はあなた様の后になりたく存じます…」


「后にか…」

ダンテはまた悩みごとが増えていった



「私はダンテ樣以外に嫁ぐ気はありません…」


「政略結婚でもか?」



「はい」


政略結婚
悲しい響きだがマリアはそれでもダンテならと強く思っていた


「……」


「ダンテ樣?」


ダンテは何かを考えるかのように黙る


「すまないマリア姫…やはり政略結婚など…してはいけない」