「…なぜそうおもう?」


「陛下らしくない行動だからです。女性には見向きしない陛下ですから」


ロキはすこし笑いダンテとまた歩き出す


「まぁ…惹かれてるのは確かだが」


ダンテは「そうかもしれない」と言わんばかりに、答えた


「そうですか…」


―やはり…ユイ樣の魅力には敵いか…

早めに手を打たなければ。ガロ(長老)の元へ行かなきゃ



「陛下スミマセン、お話の途中ですが、用がありまして供を外れます」


「…?ぁあ…」



ダンテはロキのいつものロキではないことに少しだけ感づいていた


「ロキ…なにかあったのか?」



「いえ…大丈夫です」



ロキも陛下に悟られないよう必死だった