『君は、すぐるの恋人だね?』


「はい……。そうなってますけど?」


勝手に決められて《彼女》という座を押し付けられただけ。


とは、言えない。


『私は、すぐるの父です』


「ちち……?」


聞き返し、ポカンと口をあける。


父って……すぐるの父親!?


なんで!? どうして!?