「やっぱり、抵抗はしなかったかぁ~」


ニヤニヤと口元を緩める律に、私はカッと顔中が赤くなるのがわかった。


「なっなによ!」


「碧、完全にS王子に惚れちゃってるじゃん」


ほれ……!?


彫れちゃって?


掘れちゃって?


わざと違う漢字を当てはめてみたところで、胸の動機はおさまらない。