☆☆☆

痛みが、全身を駆け抜けた。


思わず悲鳴に似た声をあげてすぐるの体を両手で押し返す。


痛い、痛いよ!


声にならない声で、すぐるに訴えかける。


「碧、大丈夫だから少し我慢してろ」


私の痛みなど知らずに、すぐるは私を求めている。


ただ痛いだけで、全然気持ちよくなんかなくて、なのにすぐるはやめてくれないくて。