私は嬉しくなって、その音楽に合わせて体を揺らす。


すぐるは歌を口ずさみながら、買ってきたケーキの箱を開けた。


甘いクリームの香りとバラの香り。


混ざり合って、すこしくすぐったい。


「来いよ」


すぐるはベッドの上のバラを片付けて、その上にあぐらをかいて座った。


「ん……」


ベッドの上ということを、なんとなく意識してしまう。


だって、クリスマスだし……。